ストレートネックとは?
よく頸椎(首)まわりのお悩みを抱えて来院される患者さんに
「私ストレートネック」なので、とおっしゃる方がたくさんいます。
頸椎は通常、頭蓋骨からつながっていて喉ぼとけのあたりで前弯(前側にカーブ)したあと、
後弯(後ろにカーブ)しています。
現代生活、特にスマホやパソコンで下を向く機会が多いことによってこのストレートネック(スマホ首とも)になりやすくなります。
日常生活に様々な弊害をもたらすため、早めの治療をおすすめします。

※画像引用WEB脳神経外科
- ストレートネックの症状
- ストレートネックの原因
- あなたもストレートネック?チェック表
- 自宅でできるセルフケア
- 当院での治療法
- ストレートネックは悪か
ストレートネックの症状
症状はさまざまあり、頸椎という全身と脳をつなぐところに障害が起きるので脚の症状も引き起こすことも。代表的なのが
○頭痛
○腕のしびれ
○指先のしびれ
○めまい
○吐き気
○手が冷たく感じる
など、とても日常生活に支障をきたすラインナップになります。
ストレートネックの原因
主には、姿勢が関っています。
頭の重たさは人により差異はありますが、約6キロ以上。
下向き姿勢などによって頸椎の前弯が徐々に押しつぶされて真っすぐになっていく状態。
ボーリング玉くらいの重さが前に傾く角度によってどんどんと肩、背中に負担がかかっていきます。
その最たるが
「前かがみ」「下を向く」=PC作業やスマホ、読書によって引き起こされます。
21世紀を生きる私たちにとって必需品である物たちが、首に小さく小さくダメージを積み上げていることになります。
いわゆる「不良姿勢」になるわけですが、この不良姿勢が悪いわけではありません。
不良姿勢を長時間し続けることが、首の負担となります。
①首や肩が長時間の不良姿勢を強制されることによって固まる・凝る
②首回りの血流が滞る
③疲労物質や老廃物なども滞る=同時に痛みの物質が発生
④筋肉と関節に異常な状態がおこり、痛みを引き起こす。
また①へ。
このループを常に繰り返し続けることで、痛みが常に発生し続けることになります。
あなたもストレートネック?チェック表
【チェックその1】
1.リラックスした状態で壁に踵(かかと)とお尻、肩を付ける
2.頭が壁から離れている
このときに無理に顎を引いたり、上を向かなければ
【方法②】
1.横方向から全身の写真を撮ってみるor鏡に横向きで確認
2.顔の位置が身体より前方にある
→1の写真で2に該当すると、ストレートネックによる症状が出やすい可能性あり
誰しもにあり得るので、正直にいうと来院されるほとんどの人がストレートネックです。
特につらいのは慢性の肩こり
ストレートネックになって身近でつらいのは慢性の肩こりになります。
自宅でできるのは、まずは温めること。
入浴によって精神的にも自律神経が落ち着き慢性の肩こりにはとても有効です。
寝ているときに枕に気を付けましょう
【枕の高さを工夫してみる】
仰向け、またはうつ伏せで寝ることが多い方は
枕の高さ⇒低めの枕がおすすめです。
横向きで寝ることが多い方は
枕の高さ⇒高めの枕がおすすめです。
横向き寝の方向けに高めの枕はあまり市販では売られていません。
医療用の固く、深さが変わらない枕がおすすめですが、現実的ではないので
ご自宅で取り入れてもらいたいのは
・アイスノンを枕の上にセットして高さを出す
・バスタオルを丸めて高さを調節
これならすぐにあなた仕様の枕が完成します。
理想の高さは「頭の側面~鎖骨の長さ、肩の筋肉を含んだ肩の側面」の高さです。
手から腕が痺れる、慢性的な肩こりにお悩みの方は
当院の治療、オプションで「頭痛・眼精疲労オプション」を付けていただくことお勧めします。
個人差もありますが、早い人では即日でその悩みから解放されることと思います。
施術回数の目安
痛めた当日、急激に症状を感じた場合
①関節を痛めた場合
関節(個々の場合では頸椎以下)のずれにより関節を痛めた場合では、1~2回程度の治療で痛みは改善することが多いです。
②筋肉を傷めた場合
いわゆる筋肉に損傷(筋断裂)が起こっている状態なので、3~4回程度の治療で痛みは改善していきます。
ストレートネックを完治させるには、その土台となる肩、肩甲骨や骨盤まわりも整えていかなかればなりません。
当面の症状であれば、上記の施術回数で改善していきますが、根本を治すには
・生活習慣の改善
・首に付随する筋肉の調子を整えること
・関節の位置をホメオスタシス(恒常性)の観点から見てもいい位置に調整
することが必要になっていきます。
あなたの症状を根本から治すのが当院の使命と考えておりますので、
一時しのぎではなく、長い目で見て早めの治療をおすすめいたします。
ストレートネックではないですが
寝違いは、特に当日の受診をおすすめします。