水分とむくみについて

多くの方が、むくみに関して間違った認識をされていると日々感じております。


私自身むくみやすい体質で、むくみについてたくさんの研究をしてきました。

今回は、むくみとは何か?むくみに効く方法は何か?について記事してみました。

むくみに効くと思って努力していたことが、実はむくみにつながっていた…なんてことも。

むくみからの頭痛を引き起こすこともあるので、

むくみを治すことが、実は頭痛の治療になっていたりもします。


「浮腫(むくみ)」とは何か?

むくみとは、浮腫と呼ばれ、
血液中の余分な水分が、皮下に染み出してしまっていることを言います。

人間の体の60~70パーセントは水分(体液)でできています。その量は循環血液量によって調整されています。

主に腎臓の働きで循環している血液量の過不足を体のセンサーによってナトリウム(人が必要とするミネラルの一種で、食塩はナトリウムと塩素が結合した塩化ナトリウムのことです。)の量を調節します。

しかし、前日に飲みすぎたり、塩分を多くとってしまうとこの機構が破綻。

体内の水分の調節が効かなくなってしまい、排出されるべき水分が体内に滞留してしまうことです。

よくうつぶせで寝て、顔がむくんでしまったが、立ち上がってしばらく経ったら顔がいつも通りに。なんてことがあると思いますが、それは水分がただ重力によって顔に滞留しているだけ。むくみというより水分が一時的に集まってしまっていると考えられます。

むくみがひどい人の対策

前置きはいいからむくみの取り方を早く教えてくれ、と思っている方もいると思いますが、
この「むくみ」なかなかややこしいです。

以下のチェックに当てはまる人はむくみやすいです。


・水分を控えてる
・塩分を多くとる、しょっぱいものが好きだ
・運動不足
・ストレスが多い
・人の目を気にする方だ
・生活が不規則だ
・入浴ではシャワーで済ますことが多くあまり浴槽につからない 
・立ち仕事、座り仕事で長時間同じ姿勢で過ごすことが多い
・ハードにダイエットをしている
・お酒を飲む機会が多い
・ブーツやサイズの小さい靴を履きがち


これらすべて「むくみ」の原因になります。

対策としては、腎臓に特に疾患のない方であれば


塩分を控えて水をたくさん飲む。


これが最強で最速でむくみをとれます。よく「むくみが嫌だから水分を控えてます」という方もいらっしゃいますが、それは真逆です。

噛み砕いて説明すると。


むくんでいる状態⇒水分が口から入ってこないから体内にため込まなきゃ!尿として出す分も控えよう!=水分だけでなく老廃物まで体内に残留して足首が太くなったり顔に現れます。

水を飲んでむくみがない状態⇒たくさん水分が口から入ってくる!ため込んでおく必要がないと脳が判断して、尿としてどんどん排出する=老廃物まですっきり流れるのでむくみ解消+美肌やダイエットにまで効果をもたらす。



そんな具合に、たくさん水が体内で循環していると体はむくむということをあきらめます。


私も1日頑張って3,8リットルは水を取るようにしています。

体重50キロの人は1.7リットル、60キロであれば2.1リットル、70キロでは2.4リットル、80キロなら2.8リットル必要ということになります。基本的ルール:体重が多いほど、必要な水分量も増えます。

科学団体の一般的なガイドラインに基づく最低限の水分摂取量



かなり頑張らないと達成できない量です、正直。

むくみやすい方は、常に手にペットボトルやコップなどを持つ習慣を!
一度に飲んでも体がびっくりしちゃうので、こまめな一口ずつがおすすめです。

水を飲みすぎて「水中毒になった」という事例もありますが、「水中毒」とは、一度に過剰の水分を摂取することによって引き起こすので、何時間もかけて飲んでいればまず起こりえません。


もちろん水分摂取の必要性を説いてきましたが、筋肉量がないと水分を体内に循環させることが難しくなるので、スクワットや腕立て伏せなどで大きな筋肉も刺激してあげるとおすすめです。


あとは、こまめに動き続けること。
同じ姿勢で水分が滞留してしまうことが問題になるので、トイレに立ったり、近くの用事だったら車を使わず歩いていく、家事をこまめにやる、などできるところから始めていきましょう。


むくみ改善は一日にしてならず。



当院では、頭痛の起こる原因としてのむくみの原因もしっかり突き止めて、適切なアドバイスも実践してます。
顔貌(顔の様子)からはっきりと病的なむくみが発見され、病院を紹介し、のちに腎臓の病気が発見されたケースもあります。

頭痛・ケガや症状だけでなくむくみに関してもお気軽にご質問ください。


むくんでいるとせっかくの小顔も台無しですよ♪

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